
photo by Style-風雅
郷愁
思い出すのは、あの日に見た西の空。
登る坂道ごしの太陽が、明日へと沈み行き、
今日をまた過去へと追いやってしまう。
幼い心なりに、時がいつか終わりを迎えることを感じ、
思い出が作られていく瞬間に、身震いを覚える。
湿った理科室や、学校の裏庭の金木犀の匂い。
色々なものが僕の過去に鮮やかに刻み込まれる。
思い出すたび切ないけれど、
どれもが失いたくない過去。
振り返る過去がなければ、
明日に向かう疲れた心を癒すことは出来ない。
前だけを見ていて、明日は築けない。
今、坂道の途中で振り返り、
少し微笑んでまた歩きだそう。

”ノスタルジア”
by 押尾コータロー(アルバム"Nature Spirit"より)
まさしく郷愁を誘う一曲。心に優しく浸み込み、命の実感をここに感じる・・・。